祖母のこと

祖母のことを思い出した。

祖母には、バイブルのように大事に持ち歩いてる本があった。革張りのそれは外側は傷だらけだが、本を開くと今でも新品のようだろう。今でも実家に大切にしてある。僕が小学生の時分に他界したのだが、家族で一報を受けたのは僕だった。知らない親戚の存在にびっくりしつつ親を呼んだ。私の中で、祖母の思い出は2つしか無い。

ひとつは飴玉をよくくれたこと。
ひとつは学校に授業で暑中見舞いを出した時のこと。

直ぐに返事は帰ってきた。僕は祖母の文字を見るのが初めてだと思ったらどうやら代筆のようだった。祖母はカタカナしか読み書きできなかったらしい。

祖母がその本を持ち歩いていた理由はわからなくってしまっているが、祖母は本を開いて知り合いに読んでほしいとよく頼んだそうだ。
あとになってわかることだったが、祖母は賢い女性だったに違いない。自分の限界を見つめながら諦めなかった。代筆で手紙を出す祖母の気持ちはまだまだよくわからない。
本を思い出すと、少しは切なくはなるが、寂しい気持ちよりも尊敬の念を感じたい。

祖母に返事は何もできなかったけれど、私が大学で学んでいる姿を、今も見つめてくださっていると信じつつ。

自己の確認と祖母の自慢に。

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高校の頃の僕へ

かつて僕は、母校のある高校でゴーストライターのようなことをやった。母校でもこの話を知っているのは国語の先生と副会長と僕だけだ。

普通、卒業式の答辞は生徒会長あるいは主席がするのが普通だろう。でも、僕の代の生徒会長は進学先が決まっていなかった。そこで副生徒会長が答辞を読むことになったのだが、副生徒会長は課外の活動が忙しく、突然言われた答辞の内容を考えさせるのははばかられたのかもしれない。とにかく、副生徒会長の代わりに答辞を作成しろとのお達しが、一執行委員でしかないはずの僕に来たのであった。ここに国語の評定は2のゴーストライターが誕生した。

とにかく、5年分の答辞を渡され、なにか考えてこいと言われたのだが、5年分の答辞は似たようなものばかりで、面白みがなかった。僕は答辞の形式だけ真似て中身は自分で考えることにした。高校のクラスメイト、部活、勉強、先生、とかを散りばめて、まとめて出しただけの答辞は先生からも同級生からも何故か評判が良かった。添削の国語教師からは「あなたはこういうのはできるのね。」と言われ、副生徒会長がみんなの輪の中で答辞について声をかけられているのを横目に、ホッとしたした気持ちと微妙な自己充実を感じながら卒業式の後を過ごしたのを覚えている。

もう、あれから8年がたとうとしています。しばらく覚えていた答辞の内容も、もう覚えていません。学区改正などで、母校は通う地域も変わっているし、先生も皆知らない人になっているでしょう。クラスメイトも連絡をほぼとっていません。名前を忘れた人もいます。でも、あの校舎の空気をまだ僕は覚えています。高校生活は独特のリズムとテンポで、僕を社会から隔離していました。穏やかに40人の閉じた空間に閉じ込められていたのにそれが悪くなかったのです。特別なことはありませんでした。田舎の自転車通学でしたし、部活動も幽霊部員で特に何かに熱中した覚えもありません。そこそこ読書がすきなどこにでもいる高校生でした。しかし、「スタンド・バイ・ミー」に代表されるようなあの年代特有の感情の起伏、またそれによって日に日にめまぐるしく変化する心に写った風景の描写を僕はまだ忘れることができません。

あの時代の日差しは今の日差しより眩しく、木々の緑は鮮やかで、友は少なかったけどいい奴らでした。

今振り返り、あの頃の不真面目な僕に私から答辞をプレゼントしたいと思います。答辞なんてプレゼントするものではありませんが、たまにはこういうのもいいでしょう。僕にも、文章を書く楽しみを教えてくれたあの頃の僕に答辞です。

私達は、今日のこの日まで取り巻く環境のすべて、部活、課外活動、受験、そして今の世界を、時にはイライラしながら、時には感動を覚えながら、今日のこの日まで共に過ごした同級生のまなざしから見てきました。ですから、一度も目が合うこともなかったあなたも確かに私に影響を与えていて、たしかにクラスメイトでした。私達は心の揺れ動きの激しいこの時期に学舎で共に過ごせたことは本当に幸せでした。実は、図書館の隅に私の書いた小説が隠してあります。この絶妙な雰囲気をそこに閉じ込めておきました。見つからなくていいです。見つけた方はそっと心に閉まっておいてください。

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podTerm : Podcastはterminalで聞こう!

皆さん、podcastをどうやって聞いてますでしょうか?iTunes?, iphone?, android?

僕はガラケーユーザーだし、ノートパソコンは研究で使うからあんまり汚したくない。かと言って家のWindowsに iTunes を入れるのは嫌だ。でも、Podcast聞く時って作業中とかだしな。RSSのURLだけあれば、いいんだよなー。って考えてるうちに作っちゃいました。

一応、terminalからpodcastのエピソードをダウンロードするソフトならあったんだけど、ダウンロードする必要ある?

ってことで作っちゃいました!Rubyのシンプルなやつです。perlで書こうとしたら長くなっちゃうので、初めてのRubyでした。生産性はあがってるんですねぇ。5年前に触った時は全然好きになれなかったけれど。しかし、初めてgithubのアカウントとったぜ。。

興味ある方はこちら。ブラウザを開かずにpodcastを聞けるので仕事に集中できます。まだ全然作りが荒いんだけど、これから更新したかチェックできるようにしたいな。再生済みでマークできたりしたらいいよね。

使ってみたらこんな感じ。


[追記]

使用感を多少改善してAURにPKGBUILDをポストしました。
archlinuxユーザーならワンライナーでインストールできます。

$ yaourt -S podterm-git

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ツイキャスやUST以外のmixlrという選択肢

ネットラジオ始めました。

録音したものをPodcastで配信してるんだけど、生放送をする時のサービスはなにが良いのでしょうか。
僕は、配信に関してはズブズブの素人だったのでツイキャスでやってました。でも、ツイキャスって30分で切れる(少し早い)し、コメントに対応しているとラジオっぽくなくなってしまう。ツイキャスはツイキャスで面白いのだが。一方で、USTはflash配信になるからスマホから見れない(アプリが必要)なのだ。

ネットラジオを始めるにあたって(個人的にねとらじやradikoはハードルが高い気がする)配信サービスを選ぶには以下の点が重要な気がする。

  • スマホのブラウザでも聞ける

  • ブログに埋め込みができる

  • 音をミックスできる(ステミキ的な)

うむ、これらが揃っていれば最高な気がする。
mixlr(ミキセラー)をご存知だろうか?映像配信に対応していないものの、ネットラジオに必要十分な機能を備えている。欠点は日本語に対応していないところか。

mixlrが埋め込んであるネットラジオのブログはこんなの(宣伝も兼ねてます。聞いてあげてね!)mixlrのプレーヤーはおしゃれだよね。
と、宣伝はこれぐらいにして、mixlrの良いところは先の3つの利点を満たしているところだ。

  • スマホのブラウザでも聞ける

これはデカイ。パソコンを持っていないリスナーさんにスマホ環境を汚さずに聞いてもらえる。

  • ブログに埋め込みができる

これは案外すごい。ツイキャスであれば少し手間が掛かるができるようだ。USTは無料ユーザーはLive配信の埋め込みは実質できなくなってしまった。

  • 音をミックスできる

実はここが一番すごいと思います。このmixlrの配信用アプリは スピーカーの音とマイクの音をミックスしてくれます。ステミキもいらないし、アマミキなどの設定も不要です。自分の声も帰ってきません。

感動しませんか?mixlrの配信用アプリは英語ですが、直感的に操作ができるようになっています。

スクリーンショット 2015-01-27 07.10.14
左:マイクボリューム。中:スピーカーボリューム 右:プレイリスト

そんな感じでこれから僕はmixlr一択になりそうです!!

ネットラジオなんかしてると、生配信の音源を加工するのが大変だったりしますが、mixlrはmp3で保存してくれます!今日は久々にブロガーしたぜ。需要があれば使い方も書きます。

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skypeで使えるコマンドまとめ

最近さしぶりにskypeをしていたらp2pベースからクラウドベースに変わったこともあり、コマンドが変わっていた(というか減った?)ので、忘備録をまとめることにした。

/add とか /kick とかのあれですね。もっとバリエーションがあるので知っておいたほうがいいです。

僕は、いわゆるskypeチャンネルとかで募集をかけてホストで会議なんかをやってたりするので知っておくとネットの大海原から身を守れますwでもややこしいよね。初心者でも、”こういうことができる”っていうことを知ってるだけで違うかもしれません。スマホからも使えるし。僕はガラケーなんだけど。

コマンド詳細のページ

トピックごとに分けましょう。ちゃんと知りたい人は公式へ。

  • adminは増やせる

これは知らない人をグループチャットに追加した時、追い出したいって思ってもホストがいないどうしようってなるのを事前に防ぐやつです。adminは削除できる権限もあるので、ホストが出かけたい時とかいいですねw

/setrole -Skype名- ADMIN
USER権限に戻すときは、
/setrole -Skype名- USER

  • グループチャットに新規追加できなくする

これは、ちょっと怪しめな人から会議参加のリクエストが来て、会議に参加した後にホストがこっそり設定します。便利。

/set options -JOINING_ENABLED
参加できる状態に戻すときは、
/set options +JOINING_ENABLED

  • グループチャットの参加者状況を確認する

これで通話しながら確認できます。skypeIDをコピペするのはこれで楽になりますね。
/showmembers

skypeのコマンドが減っているようでこんな程度しかできなくなっていました。また、よく言われることですが、”ip抜くよ”っていう人は大したことありません。また、ipを絶対に隠してネットしようと考えるのも危険です。例えば、webサイトを閲覧すればIPアドレスはlogに残るからです。ですから、大体どの辺に済んでて、どのプロバイダを使っているかという情報は結構丸見えです。ですが、例えば、大学でどんな勉強をしてるとか、そういう断片的な情報を合わせればわかってしまう時があります。

ですから、市町村レベルでだいたいどの辺にいるかは知られてると思ってしゃべりましょう。会社まで歩いてすぐとか言うとアウトかもしれませんよ。

あと、skypeでDOS打たれて嫌な経験がある人はSkypeの接続ポート番号を変えてみてください。また、ルーターの設定を変更した方がいいです。

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今更の自宅サーバーの楽しみ方

今サーバーを持ってますというと、なにそれ美味しいのって聞かれますw

僕が考える自宅サーバーの利点は以下のとおりです。

メリット
・安全←これは腕次第
・電気代だけ。僕の自宅サーバーであるletsnoteのcf-w4(ファンレスのpenM機)では月に350円ぐらいです。
・いろいろ便利。←自分だけのwebAPIが持てます。例えば、texを投げたらpdfにするとか。画像を生成するとか。webで管理する音楽プレーヤーとか。
・色々詳しくなる。
・自分だけのGitwebクライアントを持てる
・自分が参加してるクラブやサークルのwikiとかも作れる。
・自由に拡張できるweb上のクラウド

デメリット
・管理しなければならない。

ただし、メリットを活かすには根性が要りますwただこのブログが9年前のノートパソコンで1.2GHzのシングルコアCPUで動いていて、メモリは1.5Gしか積んでいないと聞けばワクワクしませんか?私はHDD(なんとIDE接続)が飛ぶのが怖いので、データはすべてUSBの中で管理しています。120GBのUSBも6000円ぐらいで買えちゃうのでそんなにお金はかかりません。

例えば、回線は固定IPが必要だとか、ドメインを取るにはお金がかかるとか考えていませんか?私はずぼらなので契約変更とかしたくありませんw安くなるなら別ですが。お金をかけない方法があります。例えば、DDNSに登録すれば固定IPは必要じゃありません。ドメインもこだわらなければ、無料で取れるところがたくさんあります。

ポイントはたったひとつだけです。

自分のためにサービスを運用することです。

これに徹すれば失敗も楽しい技術も身につく最高の趣味になりますよ。

バックアップが大変?そんなのUSBさしてクローンを取ればいいだけです。クーロンにコマンドを登録すればほぼリアルタイムで取れます。

最近シェルショックって言ってる?私は先日bashを使うのをやめました。

楽しんでいきましょう。

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arch linux 復旧法

さっきサーバーをリブートしたら立ち上がらず、心当たりといえば、usbメモリを無断で抜いたことなんだが(おい。。。
エラーを見る限り、カーネルが壊れた模様。

archのインストールusbを作成してarch-chrootコマンドでrootを乗っ取り、baseパッケージをインストールしなおせば復旧できます。

約10分の格闘でした。

以上。

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OSの選び方

今回の議題です。

「linuxってどれを使えばいいですか?」と後輩に聞かれましたので、blogにまとめます。と答えましたw

経緯は以上です。

後輩はlinuxが何なのか分かっていなかったので、様々なタイプの利用者に向けて書きたいと思います。

また、windows,mac,unix,linuxに触れられたらと思います。

・今までwindowsを使っていて不便でない方、

windowsを使いましょう。理由はたくさんありますが、原則、不便でないならそれはそれで幸せだと思います。

また、「Windowsはだめだ。」的な頭ごなしの意見はプログラムが何たるか分かっていない人の意見だと思うので、無視すればいいです。win7やwin8は使いやすいOSだと思います。なによりもコンシューマー向けintelPCなら取りあえず動く。必要なソフトがほとんどあるという点は最強です。また、windowsを使っていてデータの連携に困るということは殆ど無いです。満足しているならほとんどストレスはありません。僕の家のデスクトップはwindowsです。理由はLineアプリが使えて安いから。

・学校でlinuxやunixを使っていて勉強したいから。

linuxであれば、ubuntuやlinuxMintがお勧めです。

unixであれば、PC-BSDでもいいと思います。

またお金があって、普段使いのパソコンで使いたい。マルチブートや仮想化は嫌だという方はMacでもいいと思います。でも、Macならあまり勉強にならないかもしれません。ただ、BSDはdropboxが使えない罠なんかもありますw

以上が初心者向けのアドバイスです。XPの入っていたパソコンにlinuxを入れたい!という人は参考になるかどうかわかりません。なぜなら、今はlinuxにしろ、unixにしろ、パッケージマネージャーにソフトが揃っていて使いやすいOSだとディストリビューションによりますが、重いからです。

「ちょっとまって!lubuntuは軽いよ!」という方は、あまり、OSの仕組みを理解されてないと思います。lubuntuはubuntuとシステムは変わりません。また、ubuntuが重い理由はインストール直後からたくさんのサービスがデフォルトで起動しているからです。この基本的な仕組みはlubuntuでも変わりません。パッケージマネージャーも同じです。

中級者向けアドバイスはまた今度書きます。案外長くなってしまった。

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