ジェットコースターみたいな

八王子に出張に来ている。4ヶ月ほどいなかっただけなのにもう知らない街のように感じる。でも足取りに迷いなく、体が覚えている道だ。新幹線の乗り継ぎからバスに至るまで特に何考えず、到着は一本早いバスに乗れた。

ジェットコースターは重力列車だから初めに一番高いところにのぼる。位置エネルギーを目一杯いっぱい溜める。あとは重力に惹かれるまま身を任せて仕舞えばいい。そうしたら登ったり、さがったり、傍目から見ると乱高下しているように見えるけれど、初めに溜め込んだエネルギーを超えることはない、エネルギーを失った分だけ低いところについて止まる。

みんな、うまくいかないときは何かに惹かれあって落ちることができるまでのエネルギーを溜めている。自分じゃない誰かが一番遅いジェットコースターの歩みをバカにしたり、貶したりする。でもどんどん高く登っていく。誰も見ていなくても力を目一杯貯める。

そうしたら、あとは楽しみが残る。

毎日遊んでいたら楽しみが分からなくなるみたいに、いなくなって初めてわかる友達の偉大さみたいな、そういうことがある。

力を溜めて、ズルをしないで、ためてためて。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です